3月20日 6日前です。
~ラストランカシオペア・函館の朝と夜~
【朝】
くだりのカシオペアの最終運行。最後の「上野発の夜行列車」。時刻表通りなら函館駅は午前6時35分発、6時49分発。途中トラブルで2時間ほどの停車が報じられていたが、函館駅到着は5分だけの遅れ、すごい。
上野発のこの列車を上野駅で見送った人数は2000人という報道だったけれど、函館駅で50~100人くらいかな。
首都圏1都3県の人口が3000万人で函館圏が30万人だとすると20人いれば比率的には勝ち・・・とかよくわからない計算を眠いまましつつ、すこし寒い早朝。
入線を一番奥側で見守ってから、折返しの先頭側へ、ホーム端から端まで移動。
展望デッキ車両が折返しの先頭側。カシオペアでは唯一鍵も予約もなくても入れる部屋。
これが最後の「カシオペアの車窓から」。函館駅をながめた。
この車両そのものには入口がなく、別の車両扉からしか入れないので時間に余裕がないと出られなくなるけど、夜のカシオペアは6分しか停車しないので、きっとこれはできない。
カシオペアが出発したあと、ここまでカシオペアをひきつれてきた機関車がひとり帰るのをみまもる。
今日がいい天気でよかった。きっとこれからみんなすてきな北海道のカシオペアの時間の中を走る。函館山をみながらこの駅にきた今日をいつか思いだしてね、と、一枚機関車にシャッターを。
カシオペアになっていた少年が写真を撮られていると、函館駅の高梨駅長が少年に声をかける。
「いっしょに撮ろうか?」
ここは北の国の南の、あたたかい駅です。
【夜】
函館駅着21時6分、発21時12分
これで本当のラストランとあって、朝の5倍はありそうな見送り。
多くの手が振られ、カメラが押される。
やはり夜も函館駅長、見守っていました。新幹線色のマフラー姿で。
さみしさの中にも乗った時間を思い出す。やっぱり、ありがとうカシオペア。
(2016/3/21 6日前)